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【酪農家さんへのインタビュー】ミルクエスチョン vol.5 埼玉県秩父郡『吉田牧場』吉田恭寛さん

公開日: : 酪農家さんインタビュー

埼玉県秩父郡『吉田牧場』吉田恭寛さん

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Q.年間どのくらい子供たちが牧場見学に来るんですか?

年間約2000人の子供たちの見学を受け入れています。
うちは毎日1200〜1300リットルくらいの牛乳を生産しています。
それは全部学校給食用の牛乳になります。
僕らが生産した牛乳を飲んでくれてる子供たちが来て、
いろいろ牛の話を聞いてもらったり、
実際牛を見て欲しいなという思いから見学受け入れをしています。
子供たちは大事なお客様なので(笑)。
今、子供たちが“食”についてあまり深く考えなかったり、
牛乳も美味しくないから残すという子もいると聞いているので、
牛がどうやって牛乳を出しているのかを実際自分の目で見て、知って、
残さず飲んでもらえるようになるといいなと。
昔だったら近所に牛飼っている人がけっこう身近にいたんだけど、
もう田舎にも酪農家さんがいなくなってきたから、
とにかく牛をはじめて見る子とか牛の匂いさえ知らない子とかもいて。
とにかく現場で見たり聞いたり匂いを嗅いだり、
そういうことが子供にとって良い経験になればなと思っています。
年間50〜60回くらい学校に出前授業に行って子供たちと一緒に給食を食べたりもしますよ。
子供たちも気を使ってくれるから酪農家のおじさんが来たから
牛乳残さずに飲もうって思ってるかもしれないけど(笑)

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Q.子供たちからの感想で嬉しかったものはありますか?

やっぱりねえ、小さい子供でも毎日生き物を相手にする仕事は
大変なんだなって感じるみたいで「がんばってください!」
って言うんだよ。それが一番嬉しいかもしれない(笑)
半端な気持ちでは飼えないんだってのが伝わるんだと思う。
毎日世話をして、牛が命がけでお産をして、
人間も大変だけど、それ以上に牛は大変な想いをして
牛乳をつくっていることが伝わるから、
子供たちも私たちは大事に食べなきゃねって
思ってくれるとしたら一番嬉しいよね。

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Q.酪農家になったきっかけは何ですか?

三代目だから(笑)。親がやっているから。
あとは動物が好きだからだよ。人間が嫌いで動物が好きなんだよ(笑)
動物は話さなくていいし、気持ちが伝わるし。
高校は、北海道の酪農学園に行って、埼玉の農業大学に進学、
卒業後アメリカのワシントン州に2年行って、
長野の牧場でログハウス造りを手伝って、
その後地元に帰ってきて家を継ぎました。
小さい頃はあんまり良い仕事じゃないなって思ってた。
酪農家は休みはないし。
でも面白いんだろうなとは思ってたね。
子供のことや色んなことそっちのけで仕事ばっかりしてる親を見ると
よっぽどその仕事の先には面白いものがあるのかなって。
でも実際やってみるとただツラいだけでしたけどね(笑)
いや冗談ですよ(笑)

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Q.酪農家としての醍醐味は何ですか?

とにかく牛が好き。毎日文句も言わずに働いてくれるんですよ。
こっちがちゃんと接すれば間違いなく美味しい牛乳を出してくれるし、
ちゃんと返してくれる。牛はすごいな。
牛と共にできる仕事っていうのはとても良いと思う。
一番自由にならない存在を扱いながら、何回かに一回は、
牛と心が通じ合ったような瞬間があるわけさ。
そういう時は醍醐味を感じるよな。
酪農家は牛が好きじゃないと始まらないよね。
酪農はひとりでできる仕事じゃなくて、
絞る人、運ぶ人、殺菌する人、販売する人、獣医さん。
色んな人が関わらないとできない仕事ではあるよね。
だからこそ今みたいにどんどん数が減っていって、
僕らがいなくなることで仕事が無くなる人も出るわけ。
これから牛乳が海外から輸入されたりして生産量が
どんどん増えれば良いんだけど、
やっぱり酪農家が減って普通のスーパーや給食で
新鮮な牛乳が飲めなくなったりするようなことがあるのは
良くないから今が踏ん張り時かなって。
酪農の火が消えさえしなければ、いつかは盛り上がることがあるから。
どんな方法でもこの火が消えないように。
それを守るのは、現場を見てもらって
少しでも消費者の人に酪農のファンになってもらって大きい火にしていきたいね。

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Q.これから酪農家をめざす方にメッセージをお願いします

「俺らみたいになるな!」
かな。酪農って見本も手本も無いんだよ。
その代わり、正解も無ければ間違いも無い。
この人と同じようになりたいとか、ああいうやり方をしたいとかじゃなくて、
自分で考えたような酪農の姿を追求して欲しい。
例えば、ブラウンスイスの乳牛を10頭飼ってチーズを作って売っていこうとか。
これからは、そういう酪農もあっても良いかな。
酪農という産業の中で色んな仕事をかけもちするのだってありだよね。
酪農ヘルパーやりながら家畜商やったり、
そうすれば日本中の牧場をフィールドにできるじゃない。
酪農家を目指すだけではなくて、牛に関わる仕事って考えると、
とても可能性が広がるんじゃないかな。
僕たちが想像もつかないような事をするような若い方が出ることを期待しています!

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吉田牧場

住所 
〒368-0111 埼玉県秩父郡小鹿野町飯田1744-1

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