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【酪農家さんへのインタビュー】ミルクエスチョン vol.4 神奈川県伊勢原市『石田牧場(ジェラート屋めぐり)』石田陽一さん

公開日: : 酪農家さんインタビュー

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神奈川県伊勢原市『石田牧場(ジェラート屋めぐり)』石田陽一さん

Q.酪農の道に入ったきっかけは何ですか?

実家が酪農をやっていたというのが一番大きなきっかけにはなるんですが、
中学3年生の時に継ごうかなと思ったのを覚えています。
小さい頃から家族の仕事を見て育ちましたし、
酪農がとても楽しそうに見えていたので。
神奈川県の中央農業高校卒業後、北海道の酪農学園大学に進学しました。
2007年の卒業後に1年間、ニュージーランド(以後NZ)の牧場で働きました。
そこは牛を2600頭も飼育しているとても大きな牧場でした。
そこで勉強になったのが、酪農って一言で言っても
色んなやり方があるんだなということでした。
NZは人口が少ない分、広大な土地があるので放牧酪農が主流なんです。
2600頭で700ヘクタールの牧草地でした。
東京ディズニーリゾートが100ヘクタールですから相当な大きさです。
そういう酪農は神奈川ではまずできないじゃないですか。
そのままマネしようとは思わなかったんですが、
何でそういう酪農ができるのかなって考えた時に、
酪農の形はひとつじゃなくて、その土地の気候とか、
強みを利用して牛を飼えばいいんだと気がついたんです。
そこが非常に勉強になった所でしたね。
帰ってきて神奈川の強みって何だろうなと考える大きなきっかけになりました。
でもここで働き始めた頃は、ウチの牧場の欠点しか見えなかったんです。
土地は限られているので、牛の数も多くは飼えませんし、
エサもほとんど自給できずに購入しなくてはなりません。
周辺に住宅もたくさんあるので、ニオイの問題も人一倍気を使わなければなりません。
でもウチの強みって何なのかなって考えていったときに自分が弱みだと思っていた部分が、
ふと全部強みに思えてきたんです。近くに住宅がたくさんあるということは、
牛乳を買ってくれるお客さんがたくさんいるということなんじゃないかと。
これはウチならではの強みだと。今までと考え方が逆転したんです。
これほど酪農のやりがいのある場所はないなと。
そこに早い段階で気付けたのはとても良かったと思っています。

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Q.酪農の面白み・醍醐味はどういったところですか?

NZと神奈川では楽しさの種類は違うんですが、
NZでは大草原を500頭とかの大牛群をバイクで走って、
ファームドッグを使いながら搾乳小屋に連れ戻すんです。
それと同時に、草原も操るんです。
500頭の牛が、一気に牧草を食べてしまうと牧草がなくなってしまいます。
そうならないために、きちんと食べる場所を管理してあげるんです。
食べ終わったら次の場所、また次の場所のように移動して、
一巡して戻ってくる時には、牧草がまたきちんと生えているように計算するんです。
放牧酪農は、自然を操るダイナミックさが面白い所ですね。
現在ここでの酪農の楽しさは、頭数が少ない分、一頭一頭に目が行き届く所ですね。
その一頭をいかにきちんと管理するかが非常に面白いなと思っています。
牛は発情周期があって、21日周期でやってくるんですが、
それをカレンダーでチェックしてると分かるんです。
コイツそろそろ発情期だからソワソワしてるんだなとか(笑)。
それをちゃんと管理して種付けとかをすると、赤ちゃんができて、
そしたら生まれるのはいつ頃になるなということも前もって分かって、
準備することができます。マニアックな話ですけどね(笑)
スケールは小さいですが、一頭一頭の細かい変化を緻密に見られるのが面白いですね。
ジェラート屋では、牧草を育てる土から、
お客さんが口にするジェラートまですべてを一貫して見られることもやりがいを感じる部分です。

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Q.ジェラート屋をはじめたきっかけは何ですか?

妻と結婚する前だったんですが、妻は高校時代に農業高校に行っていまして、
そこで食品加工を勉強していたんです。結婚するなら、
妻が得意なことを仕事にできればと考えたんです。結婚して、
牛のお手伝いをしてもらうのもいいんですが、
お互いの強みを活かしながらやれるのが面白いんじゃないかと。
いろんな乳製品がある中で、ジェラートを選んだこだわりは、
ジェラートは牛乳だけじゃつくれないんです。果物だったり
野菜だったりいろんなものと組み合わせないといけない。
たまたま伊勢原は、神奈川の中でも農業が盛んで、
僕と同じ世代で果物や野菜をつくる農家さんがたくさんいらっしゃるんです。
ウチの強みは、他の農家さんとつながりが強いことなんです。
普段から一緒に活動したりしてる仲間がいるので、
どうせやるなら、みんなが関われることをしたいと。
ジェラートだったら、ウチの牛乳と山本さんのイチゴで作れるな、
冬は原さんのミカン、夏は塩川さんの巨峰、
秋は大谷さんのサツマイモ。四季を通して仲間のこだわっている
農産物を使いながらお客さんのために美味しいジェラートを作れるなと思ったんです。
月に一回、めぐり市場という市もやっていて農家さんが農産物を直接売りにきます。
この輪がどんどん大きくなれば、
この町が農業を通して盛り上がっているという雰囲気をつくれるのではと思っています。

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Q.これから酪農家をめざす方にメッセージをお願いします

酪農って仕事は、一見休みもないですし、重い作業もたくさんあります。
大変な仕事と言えば大変な仕事なんですけども、
これほどやりがいのある楽しい仕事はないなと思っています。
まずは、世界を問わず色んな形の牧場があるというのを知ってもらうことはとても大事だと思います。
優しい道はないですが、がんばって目指していくことで
本当に面白い人生が開けるよっていうのをあきらめないで夢をつかんでほしいなと思います。

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石田牧場
(ジェラート屋めぐり)

住所 〒259-1127 神奈川県伊勢原市上谷777
電話番号 0463-93-4870
ジェラート屋「めぐり」ホームページ http://meguri-gelato.com

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